コーアクティブ・コーチング-心の響きに従い信念に生きる技

今回の記事では僕がコーアクティブ・コーチングについて説明していきたいと思います。

コーアクティブ・コーチとは世界最大のコーチ養成機関、米国CTI認定資格のCertified Professional Co-Active Coach(CPCC)を取得しているコーチの事を指します。

日本でCTIのブログラムを提供している株式会社ウエイクアップは日本で4つしかない国際コーチ連盟が認めたACTP認定ブログラムの提供団体です。

ACTP認定プログラム提供団体

このタイプのトレーニングプログラムは、すべての包括的なプログラムとして考えられています。

これらのプログラムは、コーチの訓練の基本から高度なレベルにあり、コーチングを実践する機会があり、ICFプロのコーチ(最低でもPCC)によるコーチング、メンタリングを受け、また、認められた評価者によってPCC資格レベルの学習者のコーチングスキルが評価される必要があります。

学習者/コーチが完全にACTPプログラムを完了すると、彼らはICFが提供するプロフェッショナル認定コーチ(PCC)資格認定を申請するのに十分なトレーニングやスキル要件を持ちます。

国際コーチ連盟日本支部ACTP/ACSTH/CCEプログラムの提供団体より引用

ようは世界的にCertified Professional Co-Active Coach(CPCC)は世界的に充分な資質を認められているコーチという事です。

そして、本日は僕たちプロのコーアクティブコーチが提供するコーアクティブ・コーチングはどのようなコーチングで、どういった成果があるのかという事をお伝えさせていただきますね。

Ⅰ.コーアクティブ・コーチングが掲げる4つの礎の重要性とは?

この数年、コーチングという言葉が社会全体に浸透してきました。コーチングを独学で勉強し、会社や家庭でのコミュニケーションツールとして使う人もいれば、目標設定の一環として組織内で行われるといったケースも数多く見受けられます。

ただし、実際はコーチをしているつもりでも、お悩み相談にとどまってしまったり、コーチをしていたと思ったらコーチ自身にアイデアが浮かびクライアントに問題解決法を伝え、指示を出すといったケースが数多く混在しています。

これらはコーチングという概念が単に『話を聞く』『自己実現の手法』『目標達成の方法』という手段にのみフォーカスされることが多いため起こるから発生している問題点です。

この章では手段のみに焦点が当たりがちなコーチングについて、コーチングにおける信念の重要さをお伝えしていきます。 

コーアクティブ・コーチングの具体的な技術に関しては必見!コーチの心構え&19のコーチングスキルにてお伝えしておりますのでご覧下さい。

1.コーアクティブ・コーチングとは

コーアクティブ

photo by CTI

「コーアクティブ」とは協働的という意味の造語です。コーチとクライアントは積極的に協力し合いながらクライアントのニーズを満たすことを目的とした対等なパートナーであり、同盟関係だと言えます。

焦点をあて続けるべきはクライアント本人であってコーチではありません。スキルのみに特化した誤ったコーチング像が広がっている今、クライアントとの協働関係を第一に捉えるコーアクティブ・コーチングの根源的な考え方を理解し実践することこそ、コーチとして最も重要な資質です。

当ブログでは従来の誤ったコーチングに対するイメージと一線を画すコーアクティブ・コーチングに関して今後の記事でより掘り下げて取り上げていく予定です。

2.4つの礎

4つの礎

photo by CTI

コーアクティブ・コーチングにおける4つの礎とはクライアントとの実りある対話を支える器となります。この礎のうちひとつでもかけてしまえば、その後どのようなテクニックやスキルを身につけてもまったく役に立ちません。

テクニックに比べ軽視されがちなマインドこそコーアクティブ・コーチングにおいて最も大切な要素となります。以降、4つの概念をひとつづつ紹介させていただきます。

1.人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である

人はもともと想像力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である』と自分自身に対して宣言することがコーチをする上での初めの一歩であり、コーアクティブ・コーチが常に持ち続けるゆるぎない信念となります。

この信念がコーチの中にあるとないとではクライアントに対しての接し方がまるで変わってきます。仮にクライアントが自分の力に限界を感じても、コーチがクライアントの能力を信じ続けるには、よって立つ信念が必要不可欠なのです。

コーチがクライアントはできる存在だと認識していなければ、クライアントから導き出される対話にはおのずと限界が生じてきてしまうものです。クライアントはもともとできる存在であるとコーチが絶大な信頼を寄せて初めて、クライアントのうちに秘めた無限の可能性の扉を開く鍵を託されるのです。

2.その人すべてに焦点をあてる

目の前にいるクライアントの現在の課題や問題だけに捉われず、人生や、信念、魂や、価値観、無意識というその人を取り巻くすべてにフォーカスをあてていきます。

もしも、コーチもクライアントと同様、クライアントの目の前の課題や問題にのみフォーカスをあててしまうとどうなるでしょう。

『クライアントの解決しなければいけない問題はなにか?』に意識がとらわれてしまうでしょう。それではクライアントとともに、意識の迷路に迷い込んでしまいます。

クライアントの課題や問題がなんであれ、それ以上に大きな存在がクライアントです。

クライアントの中には望む答えがすべてあるのです。

ーチはクライアントのすべてにフォーカスすることで、現状を俯瞰し、クライアントが意識の迷路から自発的に抜け出せるよう発見や気づき、選択をもたらし、効果的にサポートするためにいるのです。

3.今この瞬間からつくる

コーチにとってクライアントとの対話はなにも言葉や内容を聞くことだけではありません。

クライアントが発する言葉に耳を傾け、表情や、姿勢、声の質や大きさ、身振りや手振りといったノンバーバルコミュニケーションに意識を向け、クライアントのエネルギーや無意識を直感で感じとり、クライアントに対して反応や介入をして行きます。

「今この瞬間からつくる」というのはクライアントに対して、次はこの話題を引き出そうなどと、もともとの計画にしたがって行うのではなく、今という瞬間に湧き起ってくる刺激に反応することです。

クライアントと協力して今この瞬間に意識を集中することで、より信頼関係が高まり、自然とお互いの無意識から重要な情報が引き出されていくのです。

4.本質的な変化を呼び覚ます

クライアントの目の前にある課題は絞られているかもしれませんが、コーチはその課題だけでなく、目の前の課題からやがてつながる、クライアントの人生の充実にたえず視点をあてています。

クライアントが個々の課題を克服していく過程で、クライアントのうちにある自身や能力に気が付く過程で、本質的な変化は訪れてきます。

やれば出来るという自信が核心につながり、信念に変わるのです。

このような時、今焦点をあてている領域からのステップアップにつながります。クライアントは出来る存在だという事をコーチを通してクライアント自身が体感していくのです。

そして、コーチ同様クライアントも課題の先にある、人生の充実に真剣に向き合い達成していく力を得ていきます。

本質的な変化を呼び覚ますことでクライアントに人生の目的を達成できるという確信を持ってもらうことこそ何よりも大切なことなのです。

Ⅰ.コーアクティブ・コーチングが掲げる4つの礎の重要性とは? まとめ

この章ではコーアクティブ・コーチングにおいての器となる4つの礎についての考え方をコーチング・バイブルより取り上げさせていただきました。

4つの礎なくして技術だけを習得しても何も意味がありません。これらの信念を常に心に宿していくことで初めてコーチング・スキルが活きてきます。

参考文献

Ⅱ.コーアクティブ・コーチングを受けることで得られる7つの飛躍的な効果

コーアクティブ・コーチングを受けて実感する効果は人それぞれです。しかし、コーチをつける前に多くの人が持っている悩みには共通点があります。その共通点とは下記の7つになります。

  • ちょっとした事で自分を責めてしまう
  • 窮屈な人間関係に疲れている
  • 職場のストレスに蝕まれている
  • 将来への見えない不安が燻り続けている
  • 他人の目を気にしすぎて自分の思う通りに生きられない
  • どことなく満たされないモヤモヤした気持ちを持っている
  • 本当の自分がわからない

あなたもいくつか当てはまっている共通点があるのではないでしょうか?

僕達は日々の忙しさに追われ自分の気持ちを整理する事はそうはありませんよね。定期的に自分の気持ちに気づく習慣を持っている人というのは極わずかでしょう。

コーアクティブ・コーチングを受ける事の効果のひとつは定期的に自分の気持ちに気づく事が出来る時間を持つ事が出来ると言う事です。自分の気持ちに気づく事で自然とその気持ちに対しての扱い方が分かるようになってくるという事ですね。

本日の記事ではコーアクティブ・コーチングを受ける事で目に見えて表れてくる効果をお伝えさせて頂きたいと思います。

1.ちょっとした事で自分を責めなくなる

あなたはちょくちょく心の中であなた自身を責めている事はありませんか?ちょっとした事で落ち込んだり、自分を責めてしまったりという経験は誰でもあるはずです。でも、こういう経験が積み重なってくると心は疲れてしまいます。

コーアクティブ・コーチングを受ける事で得られる効果のひとつとして、自分を客観的に見つめる事が出来るようになります。心の中で自分を責めてしまっても、「あっ、また自分を責めているな」と気が付くことが出来れば、自らに対しての否定的な気持ちをポイっと心のごみ箱に捨てる事が出来ます。

心の中が否定的な気持ちで散らかり続ける事がなくなるとしたら、あなたはどのように変わっていくと思いますか?

2.窮屈な人間関係が一変して楽になる

あなたにはこのような悩みがありませんか?

  • 人と本音で付き合えない
  • 都合のいい人でいる事に疲れた
  • 人付き合いにストレスを感じている

あなたはきっととてもいい人なんでしょうね。いい人だからこそ、第一に接する人の気持ちを大事にしているのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。接する人を優先することで、あなたの気持ちをないがしろにしていませんか?

心理学では相手の気持ちを優先してしまうあまり、自分の気持ちを抑えてしまう事を心の境界線が引けていない状態と言います。心の境界線が引けていない事の弊害は、相手の気持ちに立ちすぎてしまい、自分自身を抑えつける事です。そして、徐々にストレスが蓄積されてしまうのです。

コーアクティブ・コーチングを受ける効果として、しっかりと心の境界線が引けるようになります。「ここまでは入ってきていいけど、ここから先はやめてね」としっかりと伝える事が出来るようになってくるのです。心の境界線が引けることで、あなたが抱えていた人間関係の窮屈さは一変して楽になることでしょう。

心の境界線が引けたらあなたの人間関係にどんな変化が起こってくると思いますか?

3.職場のストレスが自分でも気づかないうちに徐々に減ってくる

職場で過ごす時間はあなたの人生の多くを占めていますよね。多くの人が関わり、大きな責任を持つことの多い職場だからこそ、日々ストレスに悩まされているのではないでしょうか。

感情を深く味わい尽くす事が出来るのもコーアクティブ・コーチングの特徴のひとつです。ストレスのような負の感情は意識的に蓋をしていることが多いですよね。でも、これを見ないふりをしていると、いつまでたっても心に残り続けてしまいます。

そして、徐々に負の感情が蓄積されていると抑える力も必然的に強くなります。ストレスとはこの抑える力が強くなっていった時に生じる副産物です。負の感情は見て見ないふりをするのではなく、味わい尽くすことで初めて浄化されていきます。

コーアクティブ・コーチングでは、自分の心の中にあるマイナスな感情と向き合うことで、負の感情を浄化してあなたのストレスの元をなくして行きます。また、感情とはエネルギーです。負の感情は浄化することで正の感情に切り替わって行く性質を持っています。

ようは負の感情が浄化されると正の感情があなたの内に表れ、エネルギーに満たされるようになっていくということです。

あなたのストレスが、原動力に転換されたらあなたの人生はどのように変化して行きますか?

4.心が打ち震えるほど成し遂げたい夢が明確になる

あなたの将来の不安は何ですか?

お金、仕事、結婚、介護etc

あげればきりがないというのが心の声ではありませんか?人は無意識的に現状を維持するために途方もないエネルギーを使っています。将来のネガティブな不安も自分自身を現状に居続けさせたいと願う人の潜在意識から発せられるシグナルです。

そのシグナルに打ち勝ち理想の未来を手に入れる方法があります。それこそが、あなたの心が震えるほど成し遂げたい夢を見つけることです。コーアクティブ・コーチングではこの事を人生の目的を明確にすると表現しています。人生の目的を持つと、幕末の志士のように命がけで大義に生きる事が出来るようになります。

大義に燃える人間の情熱は自らを停滞させるエネルギーを遥かに凌駕していきます。自らの命の灯を燃やし尽くすほど心が打ち震える夢を持つ事で人は持てる力を存分に発揮出来てしまうのです。

あなたの未来が何の制限も制約もなかったらあなたはどのような人生を歩んでいたいですか?

5.自分らしく自由に生きられるようになる

オーストラリアのホスピスで看護師をしていたブロニー・ウェアは、自分のキャリアでしか出来ないであろう挑戦をしていました。その挑戦とは、これから死を迎えるであろう患者たちにあるインタビューをして記録し続けることです。

どのようなインタビューかというと、間近に死が迫っている患者に対して「最後に後悔していることは何か?」という内容でした。その結果、驚くべきことに最も多かった結果は、「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった」ということです。(エッセンシャル思考P35)

僕達は子供の頃から親の期待や、周囲の期待に沿う人間になるよう教育を受け続けて来ました。一方、自分が思う人生を歩んでいいという教育はほとんどの場合受けていません。

だから、僕達は自然と自分の心に忠実に生きるよりも、人の目を気にして生きてしまう事に慣れ切っているんですよね。

コーアクティブ・コーチングでは「本当にそれでいいの?」という本質的な問いを深く考える時間を取って行きます。それによって、自分に正直に生きることが出来るようになります。

あなたが自分に正直に生きる勇気を持てたとしたらどうありたいですか?

6.日々の漠然としたモヤモヤした気持ちがスッキリと消えてなくなる

あなたは言語化するのは難しいのだけれども、なんだか心にモヤがかかっているような違和感を抱えてはいませんか?

ストレスというほど強くもなく、かといってずっと抱えているには居心地が悪いような心のモヤモヤです。このようなモヤモヤはどことなく満たされない気持ちを持っている時に心に霧のように現れます。

このモヤモヤもほっておくとストレスのように身体に影響を及ぼしてしまうものです。

コーアクティブ・コーチングを通して満たされない気持ちの原因を探っていく事が出来ます。根底にある原因を見つける事でモヤモヤした気持ちがスッキリと消えていく効果が表れ始めます。

モヤモヤした気持ちがスッキリと晴れ上がった先にはどんな光景が見えますか?

7.本当の自分が見つかる

あなたは天の子だ
あなたがまとまって生きることは、
全く世の中のためにならない
周囲の人の居心地が悪くならないように自分を縮こめて生きる人生には
真に望む変化はおこるはずもない
僕たちは、内なる輝きを実現するために生まれてきた
僕たちが自分の光を放つことで、
人も同じように輝く許可を与えることになる
僕たちが自分自身への恐れから解放されるそのとき
その存在自体がおのずから周りの人を解放することになる
Marianne Williamson

  • あなたは人から良く見られるために
  • 周囲からはみ出さないように
  • 世間から嘲笑されないように

もしかしたらあなたはこのように日々を生きているのではありませんか?

他者の目ばかりを意識していては本当のあなたを見失ってしまいます。

現にコーアクティブ・コーチングを受ける方の大半が自分の道ではなく、他者の道を歩んできていました。

僕たちは他者のためにではなく、自分自身のために生きる許可を自らに与える必要があります。

そうすることで、初めて本当の自分が見つかり、あなた本来の魅力で輝き出すことが出来るのです。

光り輝き、魅力的で、才能に溢れ、素晴らしいあなたとは、一体どんなあなただと思いますか?

Ⅱ.コーアクティブ・コーチングを受けることで得られる7つの飛躍的な効果 まとめ

いかがでしたか。コーアクティブ・コーチングを受けることで得られる7つの効果は?

これらの効果があなたに表れてきたとしたらあなたの人生はどのように変化して行くでしょう?

きっと、あなたが思っている以上に大きな変化が訪れることでしょう。そして、あなたの変化率以上に、周囲が変わり始めます。

素晴らしいタイミングで人と出会ったり、引き寄せたい状況がいつの間にか引き寄せられていたり、
日々エネルギーに満ち溢れ、仕事を精力的にこなしたりと。。。

コーチをつけることで、あなたは自己制限的な考えから解放され、本来のあなたが持つ無限の可能性をいつでも引き出して行くことが出来るようになってくることでしょう。

この記事を機にコーアクティブ・コーチングに興味を持っていただけたら幸いです。本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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